拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
児玉画廊|京都では7月30日より9月3日までイグノア・ユア・パースペクティブ12「Good Looking Little Ones 」を下記の通り開催する運びとなりました。レギュラーで開催している取り扱い作家の個展とは視点を変えて、画廊としての立ち位置から個々の作品にフォーカスし、テーマ性を持ってプレゼンテーションする企画展シリーズとして大変好評を得ているイグノア・ユア・パースペクティブの第12回目となる今回、「Good Looking Little Ones」つまり、小さくとも魅力的な、そそる作品、いわゆる弊画廊代表の児玉が言うところの「ちいさいええのん」をズラリと揃えてご覧頂く展覧会です。京都の児玉画廊では、作家の個展時には比較的大きな作品が並びがちですが、かといって作家の魅力は大きな作品ばかりにある訳ではありません。小作品ゆえにこれまでやむなく日の目を見ずにいた作品、あるいは小さいけれどもとっておきの逸品の数々をこれを機にお楽しみ頂ければ幸いです。
また空間に変化を与える大きな役割を果たしている、田中秀和によるアルミホイルのウォールインスタレーションと彼の新作小作品を組み合わせたプレゼンテーション、2Fスペースでは、児玉が15年程前にNYマンハッタンのCATVのローカルチャンネルで流れていたのをVHSに落として持ち帰ってきた「Concrete TV」(ビデオコラージュ)をプライベートスクリーニング致します。加えて、ミーティングルームでは、児玉画廊のビデオライブラリーを自由にご覧頂けるように設えました。
見慣れたあの作家がこんな作品を、という驚きや新たな発見に繋がるのであれば、イグノア・ユア・パースペクティブという展覧会趣旨にこれ以上適うことはありません。また、盛井咲良、竹村文宏、伊藤早智子という弊画廊初お披露目の作家も3名参加致しますので、どうぞご期待下さい。
つきましては本状をご覧の上、展覧会をご高覧頂きますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具
2011年7月
児玉画廊 小林 健