拝啓 時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
児玉画廊(京都)では、4月29日(火・祝)より5月6日(火)まで、飯川雄大 / 宮永亮「In the Still of the World」および、高谷史郎「Topograph / frost frame Europe 1987」を下記の通り開催する運びとなりました(高谷史郎展は6月14日まで開催)。本展は、京都市内で写真展を集中的に取り上げる「第二回京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE」(4/19-5/11)との相互協力プログラム「KG+」として開催致します。
高谷史郎は昨年の東京都写真美術館での個展「明るい部屋」(2013年12月10日-2014年1月26日)において好評を博した写真シリーズを中心に展示構成致します。ラインスキャンカメラを利用した独自の撮影手法による「Topograph / La chambre claire」、精緻なグレーの表現が可能なジークレープリントによる写真をフロストアクリル面を通して見せる「frost frame / Europe 1987 」および、光学ガラスによるナイフエッジ45度の直角プリズムによって鏡面でありながら正像を映し出す作品「mirror type k2」を展観致します。
宮永亮はこれまで映像作家として活動してきましたが、そのヴィデオコラージュ的な手法を転じた初の写真作品を制作し、折り重なるイメージと空間/時間を写し出します。飯川雄大は写真の代表的なシリーズ「Fade out, Fade up」の闇に浮かび上がる静謐な世界観によって、宮永の重層的な光の表現とお互いに引き合い、そして共振します。
高谷は5月11日まで「KYOTOGRAPHIE」のメインプログラムの一つとして、京都文化博物館別館にて開催中の「火星 - 未知なる地表」(キュレーション: グザビエ・バラル、協力: NASA / ジェット推進研究所 / アリゾナ大学)で最新映像インスタレーションを展示しています。この機会に併せてお運び頂けましたら幸いです。(展覧会情報:http://www.kyotographie.jp/artists/51.html)
つきましては、本状をご覧の上展覧会をご高覧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具
2014年4月
児玉画廊 小林 健